アンコール・トムの中心にあるバイヨンは、メール山の象徴で、神々の住む聖域で、神の降臨する場所でもある。東西南北に延びる道路はメール山から世界へ向かう道を表し、城壁はヒマラヤ、それを取り巻く溝は海を表している。
バイヨン は、カンボジアのアンコール遺跡群のアンコール・トムの中央付近にあるヒンドゥー・仏教混交の寺院跡。初め、大乗仏教の寺院だったが、ジャヤヴァルマン七世から八世へと世代交代の時にヒンドゥー教が流入したため、仏教とヒンドゥー教が混在している。クメール語の発音ではバヨンが近い。
第一回廊、第二回廊、上部テラスと中央祠堂からなり、中央祠堂は43メートルの高さがある。その周りを二重の回廊が囲んでいる。増改築が行われ複雑な造りになっている。
記念写真用にお面を被ったモデルたちがいた。
クメール語では女神を意味する「デヴァダ」と言うが一般的に アブサラと言っている。意味的には、女神、天女、踊り子などをアブサラと言う。 古代インドでは聖者や王を歌舞音曲でたたえ、神仏にささげる天女や女神がアブサラだった。
蓮の花の上で踊るアブサラ。
第一回廊の壁は、、レリーフで埋め尽くされている。このレリーフは、上が水上戦争、下が日常生活を描いている。 内容はチャム軍との戦いや生活模様(狩猟、市場、炊事、出産、など)。
夕方に訪れたので夕日に照らされた観世音菩薩を見ることができた。